岡崎産宇寿石で兵庫県のお施主様からオーダーメイドで縦型三光灯籠をミニサイズで製作part2
こんにちは、石の公園団地近藤石材店の近藤です。
前回三光灯籠を納品させていただいたお施主様から形も色も大変気に入っていただき追加製作依頼を頂きました。
今回は縦型三光灯籠の製作をしました。簡単に製作工程の紹介をいたします。
着色後完成
着色前
お施主様から図面を頂きその指定サイズで製作しました。
今回も笠が薄いのもあってビシャン仕上げでの対応です。
火袋全体にビシャンをかけていきます。角はコンプレッサーノミで丁寧にハツって行きます
ビシャンをかけた後、スミ引きです。前面後面に太陽と月、両サイドにお施主様の要望で小さな窓を付けます
穴掘り機で大まかに穴を開けて、スミに沿ってコンプレッサーノミで彫刻すれば完成です。
笠の製作です。前回同様ですが要らない部分は薄刃で切り込みハツって行きます。
規格サイズにカット
ビシャン前
ビシャン後
厚刃だけで削ると大変時間がかかる為、薄刃で切り込んだ部分を平ノミでハツって行きます。
ある程度ハツったら厚刃で成形していきます。
軒の部分は頂いた見本にも加工してありましたが、若干斜めにして雰囲気を良くしています。
形が出来たら、ビシャンを全面にかけていき完成です。
着色では薄くというご指定があり調整しました。前回の三光灯籠より薄くなりましたが、
これよりも薄くは鉄液が反応するか微妙なラインです。色に関しては落ち着きがあり良い仕上がりだと思います。
前回の三光灯籠を納品してお施主様から頂いたメールを転載させていただきます。
『形も色も理想通りでもう完璧で感動しています。これは芸術品です。
素人から見ると固い石をこんなにバランス良く正確に造りあげるのは神業としか思えません。
特に笠の曲線は、本当に難しいと思います。
ここまで仕上げていただき感謝しています。』
こんな嬉しいお言葉を頂きました。
日々石の加工をして技術を磨いている賜物でしょうか。
丁寧に心を込めて製作して良かったです。
日本文化の一部である灯籠もここ最近は売れなくなってきてます。
それもあり製作できる職人も減少し、石屋でも石を加工できない石屋も多くなってきております。
自分で物を造ることは楽しくやりがいもあります。
当社はこの文化、技術を守っていくためにも石製品を自社で作れるように努力します。
今回のように持っている技術を少しでも活かせる問い合わせは大変嬉しいです。
ありがとうございます。
何か石でこんなの作って欲しいというお問い合わせ待っております。
最後までお読みいただきありがとうございます。
以上近藤でした。